すべての瞬間を大切にするわ

と、ルイーズは言った。(映画「メッセージ」の一場面から)

(3倍危ない?)玄米食とヒ素

 手術後1年半。今まで、それなりに食事療法をがんばってきました。菜食原理主義みたいなシビアなやつは性格的に無理なのでゆるめに、それなりに健康的な献立を意識してきました。

・主食は玄米、ハト麦入り。低農薬の自作米

・おかずは薄味、野菜たっぷり和食

・蒸しビーンズ、豆腐、納豆、テンペなど豆豊富

・毎朝、青汁。生ケールとりんごとレモン

・週2で小魚や青魚を動物性タンパク源に

・野菜ときのこの薄味スープが美味い

・ヒジキ、わかめ、のりなど海藻類ばっちり

・大根ゴボウなど根菜さんと仲良し

 

味付けはタニタ食堂の薄味加減(ほんとうに薄味です)を舌でコピー。発病以前の食事とはかなり内容も味も違うため、旦那さんからは「根性飯」などと言われていたが、慣れると美味しい我が家の味になりました。1年半続けてきて実際の健康効果や、体内ミネラルの過不足を知りたくなり、先月、郵送でできる毛髪ミネラル検査をやってみました。Amazonで売ってるやつ。髪の毛をひとつまみ、根元から3㎝切って検査機関に送ります。過去3ヶ月分のミネラル蓄積がわかるそうです。10日ほどで結果が送られてきました。

 

結果に愕然。正直、大ショック。

なんと有害ミネラル「ヒ素」が大量に検出されていました。結果表のグラフ、見応えがあるほどヒ素だけ長いじゃん・・・orz。基準値上限の約3倍。まさかの危険度トリプルスコアです。ちなみに水銀も鉛も他の有害金属はすべて安全圏内でした。マグロや大型魚を食べてこなかったおかげかもしれません。

さて、カラダにヤバいヒ素は一体どこから来たのか。原因を考えてみるとまずヒジキが怪しい。ヨーロッパでは発がん性から禁止されている食材。わたしは昔からヒジキの煮物が好きで、退院後はずっと貧血気味だったこともあり、月に数回、小鉢程度の量を食べていました。うむ。しかしこの頻度と量でトリプルスコアいくだろうか?

玄米を疑っています。

真犯人っぽい気がする。健康に有益なビタミンミネラルは米ぬか部分に凝縮しています。食物繊維も豊富で、これが玄米食の主なメリットです。精米するとこれら栄養素は失われるので、白米じゃなく玄米を食え!喰うのじゃ!というのが健康食や療養食の定説です。しかし同時に有害ミネラルも米ぬか部分に凝集している。日本の土壌はもともとヒ素の含有濃度が高く、古来より日本人は農作物からそれなりに摂取しているそうですが、健康を害するほどの量ではないというのもまた定説でした。農水省もそう言っています。だけど危険数値の3倍量は、さすがにどうかと。うちの玄米ご飯はメチャ美味しいし、これからも食べ続けたいのですが、不安でビビりながら食事するのは嫌だな。ヒ素対策として、玄米をゆでこぼして炊く方法などもあるようですが正直めんどくさいし、有用なビタミン類も流出するでしょう。困ったね。

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あと、もうひとつショックな結果。有用なミネラル。カルシウムとマグネシウムが少なすぎ危険域。小魚はせっせと食べてるし、1日1万歩歩いているのに、派手にカルシウム不足。なんでやー。加齢のせいもあるだろうけどそれにしても酷い。さらにマグネシウムが貧弱過ぎる。これは予想外でした。がんの再発予防のためにも、ミトコンドリア様には全力でいい仕事をして頂きたいと願い、ミトコンドリア様の活力源であるマグネシウムを意識して、高含有な食材(ヒジキも玄米もだよ)を摂っていたつもりだったのです。これでは全くATP回路が空回りではないかうぇーん。ミトコンドリア様、全然働いていなかった・・・。

思えば、繋がることがある。玄米食に青魚を食べ、毎日運動を続けていても、肝臓の数値がずっと悪い。脂肪肝が全く改善しない。長らく高脂血症(中止脂肪値280 mg/dlあたりをうろうろ )であることや、血糖値のコントロールがうまくできていないことなども、マグネシウム不足に関係している気がします。糖と脂質の代謝がうまくいっていない。しょんぼり。よっしゃ、そしたらニガリでも飲むか!?と思ったけど、ただでさえ下痢なのがより深刻化しそうで怖い。

あと気になるのはカリウムとナトリウム、ヨウ素の過多。カリウムは野菜を、ヨウ素は昆布やわかめをたくさん食べているためだと思われますが、塩分少なめタニタ食堂級の薄味なのになぜナトリウムが? 謎。

 

カラダによかれと思ってがんばってきた食事でした。しかしこのような結果となってしまい、もうどないせーっちゅうねん。ただ、ここで書いたようなわたしの解釈が間違っているかもしれないし、食事を見直そうにもどうすればいいかわかりません。ああ栄養士の友だちが欲しいなぁ。誰か指導してくれよー。

現在、ヒジキは摂るのをやめて、お米は5分づきで炊いて、小魚率を高めて様子見をしています。

というわけで悲喜こもごものミネラル検査でした。日頃の努力に見合う数字が欲しかったんです。自分で納得し、毎日の食事への取り組みは間違っちゃいないよと自信を持ちたかったのです。そんなスケベ心で余計なことはしないほうが平和だったのかもしれません。知らぬが仏です。3ヶ月後に再度毛髪検査をして経過を確認する予定ですが、もう絶対やらないかもしれない。検査や数値に左右されない、強さが欲しいです。いつもわたしは元気だしカラダもちゃんと動いています。自分で実感できている元気をこそ信じるべきなのです。と、頭で思って心は揺らぐ。修行不足です。