すべての瞬間を大切にするわ

と、ルイーズは言った。(映画「メッセージ」の一場面から)

再発から半年目のCT検査

再発から半年、アブラキサン+ジェムザール抗がん剤治療6クール終わり。節目の画像検査で、大きく小さくなっていました。どっちやねん、とハシャギ気味に書いてしまう。そう、大幅に縮小していました。モニタをカーソルでなぞるものさしで、30ミリ→今回9.5ミリになっていました。アディショナルタイム延びた。

消化器官と大動脈とは相変わらず接したままで、「もう粒子線は諦めなさい。だけどこの調子で縮小したら、切除手術できる可能性が出てくる。かも。的な。雰囲気もある。」という主治医さまのコメントをいただきました。よし、ゴールを狙うぜ。

それでも時折、夜間にかなり激しい痛みが出るので、頓服としてナルラピド錠が処方されました。がん性の痛みではないかもしれない。死の恐怖と不安感がつくる痛みのようにも思います。そう思いたい。

 

再発してからTwitterでぼちぼちつぶやくようになりました。ポケモンをつぶやくアカウントを閉じ、代わりにがんと生きる用アカウントをつくりました。たくさんの膵臓がん患者さんとご家族が、かけがえのない日々のあれこれをつぶやいていらっしゃることを、今まで知っていたけれど。あえて避けてきたけれど。わたしもまた。

それでも三の線が好きだから、ついふざけたことを書いてしまう。「抗がん剤やってるのにハゲ頭から毛が生えてきた。毛根たくましいな」とか、「血液検査の結果が悪すぎてほぼゾンビ化している。でも自分的には元気なので、動きが素早いタイプのゾンビだ」とか、自分では気に入ってるネタです←ネタ?

死の崖っぷちにあっても、ネタを大事に生きた人が生き残るんだとフランクルの「夜と霧」にも書いてあったし。わたしもそう思うのです。

 

CTの結果を聞いたあと、7クール目のアブラキサン+ジェムザール治療。コロナ対策で、化学療法室は付き添いの人の入室禁止に。室内は2つに仕切られ、「akikoさんはこっちのチームだからあっちに行かないでね。トイレはこっちのあそこを使うのよ〜」と説明を受けました。チームって?こっちは何チームですか?と質問したら「Aチームです」と。よし気に入った。ウサギさんチームだと弱そうだもんね。我々、特攻野郎Aチームは60代、70代の先輩男性ばかり。お向かいのお父さんはiPadで何かを見ながらずっとニヤニヤ笑っていて、いい感じ。

病院の待合は、レイアウト変更され、長椅子1客ごとにテーピングしてソーシャルディスタンス対応に。ナース陣も大幅にメンバーチェンジがあり、今回のコロナ対策で大幅な移動・増員があったとのことでした。主治医もおっしゃっていたけれど、「コロナの患者とは絶対被らない体制になってるので安心して。痛みが出たら夜間救急も怖がらずにすぐ来て」と。どうやらこの病院もコロナ患者さんの受け入れを始めたようです。