すべての瞬間を大切にするわ

と、ルイーズは言った。(映画「メッセージ」の一場面から)

食事に困るからはやく元気になりたい

膵臓を切っちゃったから消化液が出てこない、周辺の神経やリンパを取っちゃったから胃腸の動作エラーが多い。しかたない。でもいつまで続くのだろう・・・・。テンション下がる。

まず量が食べられません。1食の3分の1量で胃もたれし、食後は胃腸の痛み、切ったはずの膵臓(?)の痛みがやってきます。みぞおちの左側。もしかして「片腹痛いわ!」ってのは、ここのことではないか?

そしてかたいもの、刺激物、油もの、肉類、いろいろ食べられません。今はまだ大根おろしや千切りキャベツすらNGで、でもまあいいかよく噛めばーって調子に乗って口にすると、まず左鎖骨に激痛(なんでや)、それから胃腸に激しい痛み、その後おなかが情け容赦なく急降下します。

 

そんな中で、食後の散歩をします。「寝てちゃだめですよ。歩きなさい。腸閉塞になりすよ!」と入院中、医師に言われたことを守ります。食後の血糖値を上げないためにも、そして気を紛らわすためにも散歩は有効です。片手でお腹を押さえながらヨロヨロうろうろ近所を歩きまわり、人のいないところで電信柱につかまって、「痛っ!痛いっちゅうねん!」とか小声で叫んでみる。痩せて体力落ちるのを防ぐため、退院以降は1日6食。1日中のろのろ飯食っては、のろのろ歩く。牛みたい。

 

でもこれが落ち着いたら食事療法をやりたいです。きのこる可能性が少しでもあるならと、多くのがん患者さんが取り組んでいるみたいです。玄米菜食をしたいです。玄米ごはんに野菜をたっぷりとり、糖質や塩分を控え肉食をやめるんです、わたし。

マドンナみたいな食生活や!かっこええ。勝間和代さんみたいな!これもこれでかっこええ・・・。無理矢理テンション上げる。

 

歩くのは歩けるから、駅ビルの大型書店へ菜食のレシピ本を買いに。島ひとつ半、そこそこ大きな料理本コーナー。ところがびっくり。店頭では「玄米菜食」「ベジタリアン」「マクロビオティック」系の本がほぼ絶滅していました。少し前まであんなに流行して、おしゃれな本だって沢山でていたのに、もはや人気も話題も去っていってしまったようだ。代わりにやたらと多いのが肉料理の本。菜食と真逆。リバウンド。流行っておそろしいねえ。健康本コーナーには、がんと食事療法の本がたくさんありました。これは流行ではないみたい。はやく元気になりたい。