まだ生きている
時は過ぎ、わたしはまだ生きている。
なんだかんだと足掻きながら、
ここまで来ました。
必死になって延長してしたこの時間に、
一体何を成し得ることができたのか。
お腹を内側から突き上げる腹水の辛さ。
突然やってくる激しい痛み。とても激しい痛み。
最後の抗がん剤による耐え難い吐気。
ここにきてギリギリで
わかってくる周囲のこころ、
ほんとうに愛してくれている人は誰か。
苦しみばかりでは生きている意味がない。
今日、主治医に抗がん剤治療を終了したい旨を伝えた。
それは痛み止めのレスキューが効いてくる前に
いつも汗を流しながら思うこと。
この先、どれだけ時間があるのか。
その時間がこんな苦しみに満ちているのなら
その時間にどんな価値と意味があるの。
あと少し頑張りましょう。