すべての瞬間を大切にするわ

と、ルイーズは言った。(映画「メッセージ」の一場面から)

あこがれの外食だよ

あー外食がしたい。でもできない。

手術から今日までずっと食事には難儀しており、当初よりはずいぶんマシになってはいるけれども、消化の悪いものを食べたり、欲張ってたくさん食べようとすると、いまだに左の鎖骨(神経の誤作動)とお腹がぎゅうーっと痛くなってしまうのです。それから食後、いつ何時お腹が下るかわからない。それは30分後だったり、2時間後だったり。急流下りは突然訪れる。仮にお腹が下らなくても、胃もたれや膨満感がやってくる。NG食品も多く、お肉、揚げ物、炒め物などは消化できずに直下降だし、香辛料やカフェインも同様。

だから外食ができない。行けるお店がない。食べられるものがない。食材は固く、塩分や油分は濃すぎ、量が多すぎる。以前は平気だったものが、今では全てが遠い味わいになってしまいました。

だけど外食は気分が晴れるし、プロの料理はおいしいし、盛り付けや器もキレイだし、雰囲気が素敵だと楽しいし、今のわたしはもう、そういったもの全部に飢えているのです。だから、お店やさんの前を通るのが切ない。お店の中ではみんな楽しそうにイタリアンとか食べてる。フレンチとか。お寿司とか。焼き鳥とか。串かつ田中とか食べてる。しかもビールうまそう、ワイン飲んで幸せそう。いいないいな。

というわけで先日久しぶりに事務所に顔を出した際、くっすんと、くっすんの愛弟子のミゾ子さんとともに、手術後初のランチ外食に挑戦しました。ミゾ子さんが選んでくれたのは、わたしの入院中にオープンしたというヘルシーなパスタ屋さん。注文後に麵をゆでてくれるらしく、つまり、ふにゃ麵のリクエストができるのです。そして消化がよさそうな野菜メインのおかずが選べるのです。

やったぜ!ついに憧れの外食だ。ひゃっほい。通常の倍のゆで時間でお願いした麵は、膨張してすっかりぶっとくなって運ばれてきましたが、それでも私には固かった。こんどは時間4倍でゆでてもらおう。おかずのラタトウィユは柔らかくて美味しかった。麵もおかずもよく噛んで、のろのろ食べて、ミゾ子さんもゆっくりつきあってくれて、とても楽しかった。やっぱり外食っていいなあー、感無量。

 

そして1時間後。事務所に戻ったわたしは鎖骨に刺すような痛みを感じ、トイレに駆け込んだのであった・・・・でも後悔はない。

 

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外食が楽しすぎて料理の写真を撮らなかったので、もらった割引券の写真を。このお店はリンガーハットの新業態。お店はシンプルでスタイリッシュなカフェ風だけど、割引券にそこはかとなく長崎ちゃんぽん感が漂っているね。

  

きのこるために、基本わたしは自然で減塩な玄米菜食。玄米ごはんはまだ固いので、玄米がゆか玄米スープを少しずつ食べています。外食はこの先も、あんまり出来なさそうです。