1日1万歩を歩き続けること
散歩は生きのこる術のベースロード運動。
この土日の夜の散歩はくっすん(旦那さん)がつきあってくれました。いま仕事が詰まっていて忙しいはずなのに、ありがたいやら心苦しいやら。
たまたま東京都庭園美術館がナイトミュージアムと称して20時まで開園していたので、ほの暗くライトアップされた夜桜の庭園を歩きました。人影はほとんどなく、時折、ナイトウォーカーな数寄者と、たまたま通りすがりに正門の小さな告知を見てさまよい込んできたような人がポツリポツリと。今頃の目黒川や上野の大混雑を考えると信じられないほどの静寂の中に、アールデコの館、夜の花吹雪、大昔にここが森だった頃からの巨木たちのシルエットがあり、そこに春の月が上がってきた。やばい。美しすぎる。
退院後すぐに、多目的散歩を始めました。
・術後の腸閉塞を予防する
・食後の血糖値を下げる
・胃腸の消化を助ける
・筋力、体力、免疫力などなどを底上げする
・体を疲れさせて睡眠を深める
・精神を整え、思索の扉を開く
・ポケモンGOが捗る
これら全部がきっといろいろ良い方へ、ジワジワとにじり寄って行くための力になるだろうと思っています。1日1万歩が目安です。仕事をしていた頃は、打ち合わせが多い日など日頃からこれくらい歩いていました。まだ手術後1ヶ月にも満たない今、これをやるのは歩きすぎなのかもしれません。傷が開きそうだし腹痛もやってくるけど。匙加減がまだわからないのです。
ミュージアムショップに立ち寄ったらくっすんが、好きなものを買ってあげるというので、それで小さい銀メッキのネックレスを。ごっちゃんです。デートしたりものを買ってもらったり、いままでそういう習慣のある夫婦ではなかったから照れるし申し訳ないし違和感もあって、
「うへー。なんかわたし、もうすぐ死んでしまう人みたいに扱われてる?」
「だって、そうやんかー」
生々しいような、めっちゃブラックジョークのような。嬉しくもあり、さみしくもあり。このやりとりの匙加減もよくわからないし、たぶんお互いわかっていない気もします。けど、気にかけてもらっていることが嬉しくてありがたいのです。ありがとうございます。この人にも恩返しをしなければならない!
と、ついつい自分のことばかり考えてしまっている今日この頃を振り返るのでした。
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追記
今日、鍼灸の先生がおっしゃった。
「術後1ヶ月たってないのに1万歩は歩きすぎ。よくもそんなに毎日歩いたもんですね!」
少し控える。どれくらい控えるかは、お腹の痛みと相談だ!