すべての瞬間を大切にするわ

と、ルイーズは言った。(映画「メッセージ」の一場面から)

がん生活は、いろんなお茶を嗜む

(2018年12月10日追記在り)

 

お酒、たばこ、コーヒーなどの嗜好品が大好きで、毎日大量に摂取しておりました。今年の1月までは。

がんが発覚して、全部やめたのですが今でも恋しいです。狂おしいです。恋人たちと別れてぽっかり空いたその穴を、今はお茶で埋めているのです。本やネットで調べて、がんに良いとか免疫アップに良いとかいうお茶を買い込み、のべつまくなしに飲んでみる毎日です。

せっかくなのでがん患者目線から、各お茶のレビューをしてみます。がんに効いてるかどうかの実感は今のところよくわかりませんが、原則としてどのお茶も気のいい奴で、きっときっと健康に役立ってくれていると思います。

f:id:noumisokayui:20180718105547j:plain

左上から ※すべて個人の感想です

(1)モリンガ茶

インド原産の木の葉っぱのお茶で、患者的には抗炎症作用や免疫アップ作用、ストレス低減などに期待ができます。ビタミンやミネラルも豊富。ちょっとクセがある味で個人的にはやや飲みにくい。★★★☆☆

(2)ルイボス茶

南アフリカ原産の低木のお茶で、患者的には優れた抗酸化作用が喜ばしい。活性酸素を除去するSODがとにかく豊富。あとタマネギやニンニクと同じ、ケルセチンを含むのが素晴らしい。クセがなく麦茶感覚で飲める。濃い目に淹れて飲むのが良いと思われます。★★★★☆

(3)柿の葉茶

カリウムが豊富なので、ナトリウム(塩分)調節によいと思われます。ダイエットや高血圧に良いとされますが、わたしはこれ以上痩せたくないし低血圧でもあるから、最近はあんまり飲まなくなってしまいました。味はクセがなく香ばしく、美味しい部類だと思います。★★☆☆☆

(4)エキナセア

個人的には本命のお茶。強力な免疫アップ作用はもとより、NK細胞を30%増加させるらしい←この数値はお茶じゃなくてサプリメントだろうな。で、本命の理由。うちの猫さん(写真右上)がエビデンス。猫さんは、去年肉球に大きな癌ができて腕ごと切断したのですけど、ドクターから「肺に再発する可能性が高い」と言われておりました。今年の春先から毎日ひどく咳き込むようになって、ああいよいよかな・・・と。病院が大嫌いなので、ダメ元でとりあえずAmazonで買ったペット用のエキナセアサプリをえさに混ぜたら、なんと速効で咳をしなくなり、元気いっぱいになりました。わずか数日のできごとでした。何ヶ月も、あんなにつらそうにゲホゲホ咳き込んでいたのに。もうエキナセアの効果としか考えられない。動物にプラシーボはない。いつもご飯をもりもり食って、文句も言わず、だらだらと幸せに暮らしている猫さんはわたしの師匠です。だからわたしもエキナセア茶で猫さんのようになりたいのです。鳥取県産ってのもいいわね。味はもろにハーブティー。甘みのないカモミール風。★★★★★

(5)びわ

びわの葉っぱは、患者たちの間で不動の人気です。わたしもがん発覚後、おたおたしながら最初にこのお茶を選択しました。抗酸化作用があるそうで、健康維持には良いお茶だと思います。アミグダリンという訴求成分には賛否あるようです。わりと飲みやすいので麦茶感覚で。鹿児島県産。★★★☆☆

(6)タヒボ茶

これもがん患者さんに大人気のお茶で、期待してしまうのです。南米アマゾン流域は薬用植物の宝庫といいます。古代インカ帝国より受け継がれた恵みの木、というコピーも良い。わたし好みの背景。抗がん作用があるNFDという成分を含む。マルチ商法の高額なタヒボ茶もあるけど、これは自然食品屋さんで売ってる比較的安価なもの。濃厚ポリフェノール系のお茶では比較的飲みやすい。麦茶感覚でいける。続けると、いいことあるかもしれない。★★★★☆

(7)黒炒り玄米茶

からだを温める効果が高いといわれる。コーヒーの代わりになるというので飲んでいるけど、色だけコーヒーな感じでかえって寂しくなる。でもからだには良いはず。玄米さんには、何の疑いもない。婦人科系の病気によさげ。クセがなくて飲みやすい。写真のは黒豆も入ってる。黒豆茶ってこれまた美味しいのよね。★★★☆☆

(8)ゴボウ茶

ゴボウそのものが味も効能も英雄的な食材なので、お茶も優れて佳きものであることに間違いはない、と思っています。アルクチゲニンという成分に制がん、抗がん作用があるといわれていて、ゴボウを食べまくってがんを治した人もいらっしゃるようです。昨日のブログに書いた温熱療法においてはがん細胞が熱に耐性を持ってしまうのを防ぐ効果があるらしい。もともと大好きな食材なので、お茶も当然美味しくいただけます。ゴボウの香りにこころやすらぐわぁ。★★★★☆

 他にもいろんな健康茶を飲んでいますが、だんだん定番のお茶が自ずと決まってくる。結局は自分が好きだと思えるもの、続けたいと思えるものを信じて、愛して、楽しんで、ずっと飲み続けるのが一番良いとわたしは思っています。自然の恵みに感謝。

 (追記)

その後、お茶ラインナップに追加あり。

 

(9)アールグレイ

癌を育てる血管新生を抑制する効果が高いお茶。と、ウィリアム・リーさん(Angiogenesis Foundationの設立者で、血管新生を専門に研究している方らしいです)がTED「癌が消滅する食し方」で語られている。効果は、ジャスミン茶や煎茶をしのぐ。アールグレイは紅茶にベルガモットを入れたもので、昔は夏にアイスティーでよく飲んでいた。ベルガモットは柑橘類、香りの成分が効果を出すのかな?なんて思った。レモンの香り成分リモネンも抗がん効果があるというし。柑橘類はほんとうに気のいいやつらだね。TEDによると、アールグレイよりも「ジャスミン茶+煎茶ブレンド」がさらにいい成績でした。やってみたら味も香りもよく、気に入りました。若干めんどくさいけど。ペットボトルのジャスミン茶と緑茶を混ぜて飲んでもいいのか。美味しいです。香りが楽しめるお茶は、「がんに!がんにいいのよぉ!!」という必死感がなくて、優雅なリラックス気分になれるのがいいよね。

https://www.ted.com/talks/william_li?language=ja

★★★★★

 

(10)シナモンティー

がんに栄養を送る血管を新生させてはいけない。でも、全身の、ヒト本来の毛細血管は酸素や栄養を全身に送る大事な存在。がん患者は血流がいのち。冷えや運動不足は、血流を滞らせる。毛細血管をタフにするにはシナモンがよいらしい。糖尿によい、抗酸化作用も素晴らしい、シナモンはがん患者の味方だと思って、S&Bハウス食品の瓶入りを料理やお茶にバカバカかけて利用してきましたが、10.6グラム以上は肝臓に悪影響と知り、しょんぼりする今日このごろ。ハチミツ+シナモンを紅茶に入れてよく飲んでいました。いまはやめてルイボス茶メイン。

http://www.nhk.or.jp/radiosp/magazine/detail/r-asa20181102.html

★★★☆☆

 

(11)チャーガ

カバノアナタケっていうサルノコシカケの仲間のきのこ茶で、きのこる的には全力で仲良くしたいお茶だけど高額T_T深川不動尊の参道の八百屋さんで試飲させてくれます。高額なのでお一人さま一杯限り。健康茶ではたいへん美味しい部類だと思います。もらったチラシには、米国での臨床試験で「癌の発生をふせぐ」「腫瘍を直接マークする」「化学療法との相乗効果」「腫瘍転移を防ぐ」効果が証明されたと書いてある。ロシアやポーランドなどでは手術不能な肺がん、胃がん、皮膚がん、直腸がんなどの治療薬になっている、とかも。凄いなこのチラシ。すがすがしいほどの薬事法違反。この情報に惚れ込めるなら、たとえ高額でも飲み続けると、不安なこころが少しでもやすらぐのではと思いました。わたしも飲みたいわ!でも高いわ!!

★★★★