小さな愛できのこる
退院をお祝いしましょう、やて。
数年前から本来は別々の人生を送っている女性6人で集まり、なぜそのメンツになったのかも不思議なままに、年に数回それぞれのお誕生日をお祝いする飲み会をしてきました。その人たちが今朝集まって、退院お祝いの朝食会をひらいてくれました。術後の復食がままならないわたしだけれども、皆が時間をつくってくれたことがありがたい。
朝の空気が気持ちよく、桜満開の日曜日。1時間だけ集まって、みんな朝食後はそれぞれの春を満喫するのでしょう。お互いに無理のない、押しつけのない、気軽な、でもみんなの心がこもった束の間のひとときでした。
その席で、6人衆の一人である我が古き良き戦友(20年近く前に一緒に仕事をしたコピーライター仲間)が、このブログとわたしの思いにちなんで、きのこのぬいぐるみをくれました。裏側に、みんなで油性ペンで寄せ書きをして応援の気持ちを注入してくれました。どうよこれ!あったかいよね。
無限の大きな愛が人を救うこともあるんだろう。信仰を持つ人をうらやましいと思うけれど、無神論者でリアリストでありつつも、アホでへたれでゆるいわたしには、こういう、ささやかであたたかな愛がくれる、繊細なやさしさこそが尊く思えます。この積み重ねがわたしを強くしてくれそうな気がします。
今日見つけた、きのこる術
「小さな愛を感じとる力を大事にすること。
これを尊び大切にする気持ちをずっと持ち続けること」
どや!なかなか謙虚で美しい。そしていつか小さく恩返ししていく。必ず返す。大きな恩返しはしんどいけど小さい恩返しは簡単そうだからねと照れつつ、忘れないように書いておく。
「私の愛は小さいけれど」岡崎律子
大好きアニメのエンディング曲で、昔、この曲をカラオケで歌うたび涙が止まらなくなり大泣きしていました。なんでかわからなかった。でも、あの頃からわたしは、小さな愛のすごさを必要としていた気がする。きっと誰もが必要としている。わたしも誰かのお役にたちたいです。