退院
3月22日木曜日、桜は三分咲き。
昨日は病室の窓からみぞれ雪の寒い空を見ていた。今日は自宅に戻り、窓から隣の公園のコブシの花がきれい。もう春ね。すっかり春ね。
ドクターやナース、リハビリ療法士さんたちプロフェッショナルな方々のお世話になり、また心やさしい友人たちや先輩がたの支えがあったから、こうして元気な気持ちで退院できたのだと思います。
ひねくれ者だったわたしが、自分でもびっくりするほど素直な気持ちになって感謝している。一時的な感情じゃなく、このままずっと正直者でいられたらいいのに。
退院の朝。病室に引いていたインターネットを整理。料金は入院期間の長さに関わらず500円。病室が変わるたび担当の人がルータをつなぎに来てくれた。Wi-Fiは自前。これでみんなとメールができた。ブログも書けた。
退院の朝。入院中ずっと履いていた便所サンダルと、K子さんがくれた冷え防止ソックスのままで退院した(そもそも靴を履かずに入院したんだった)
カナリアという美しい名を持つベンサン。着脱のしやすさ、足との一体感、すべらない、転ばない、丈夫で軽い、1000円でおつりの奇跡のコスパ。「おおニシベケミカルの!これを履くとはさすがです通ですね!」とリハビリ療法士の人も褒めてくれた世界の一流品。おすすめ。
さて。
いよいよこれから真剣に、本気で、取り組みを始めなくては。
わたしの膵臓がんは腫瘍マーカーに反応しないタイプで、そのせいで、最初の頃は外来で「がんじゃないよ良かったね」と帰されそうになりました。危なかった。この件はまた改めて書きます。
腫瘍マーカーはがんの進行や縮小の目安になる血液検査です。通常はこの数値を定期的にモニターしながら治療をすすめるそうですが、私にはこの目安がないのです。そのかわりCTを撮って見ていくそうです。
うわー。この先どうなるのかな。
もちろん、きのこるよ!