人々

2月23日

リンパマッサージのセラピストであるところのT先生にお会いして生活指導を仰ぎました。あれこれ脱線しつつも、生活習慣、それ以上に大事な心の持ちよう考え方受け止め方について示唆にあふれる世間話。かつて余命2ヶ月を宣告されながらもリンパに出会いまた家族に支えられて生き延びたT先生のお話は、生命のたくさんの不思議に満ちていてAmazing

2月26日

隣人Sさんちに。フランスアルプスやプロヴァンスの写真を大量に見せていただく。息子さんが標高1600メートルの村にお住まいだそうで、フランスの里山は電信柱も広告看板もない。どんなへたくそ写真でもまるで絵はがきのようにきれい。ユリアージュ村。そうそう、スキンケアがあったよね。昔、仕事で取材のお話があったけどあのとき行かなかったのが今更ながら悔やまれます。

2月27日

夜、入院保証人のはんこをもらいに恵子さんと会う。たくさんお話をした。長いおつきあいだけど、他愛のない話もなんだか今までとは響き方が違う。恵子さんはいつもと何も変わらない。たぶんわたしが少しだけ変わった気がするのです。恵子さんの言葉を受け止める耳が、ほんの少し性能アップした。

2月28日

クリエイティブディレクターのNさんと会う。過去に1度だけお仕事をしたのだけど、野菜づくりの趣味が同じ。だからずっと、気持ちが通じているような気がしてきた。Nさんは昨年7月に食道がん発覚、抗がん剤→手術で今もサバイバル街道をまっしぐらの大先輩。今日はハゲから回復中のベリーショート髪と痩せてしまった顔立ちがチャーリー・ワッツっぽいかっこよさ。Nさんの仕事への姿勢、プライド、それから癌と人生に対する覚悟と謙虚さに、ただ頭を垂れるわたくしであった。ああ学びたい。

このたびのがんについて旦那さん以外の男性と初めて語らったわけですが、女性の考え方や感性と男性のそれは違っていてとても面白いし、別な視点が得られて気づかされることや原点に帰ることなど多々あり価千金やでほんまにー。

かねてより人嫌いでめんどくさがりで非社交的なわたしでしたが、今このタイミングでたくさんの人とお会いし、お話できることが、誠にありがたきしあわせです。不安や孤独をぬぐい去りあたたかい気持ちを残していってくれる。