すべての瞬間を大切にするわ

と、ルイーズは言った。(映画「メッセージ」の一場面から)

入院前診察でつまずきそうになるけどグッとこらえる

病院に行き、外科サトちん先生(勝手に命名)より改めて手術概要のオリエン、のはずが先日の入院前検査で心電図に問題ありですって。心臓もポンコツだったのか。

心臓なんて、膵癌がみつかるきっかけとなった1月の人間ドックではスルーされていたのにね。いいかげんなものだ。ちなみに1月のドックでは、膵臓以外にも派手に落第していて、胃から子宮から血液から尿までホントにもう赤字だらけだったけれど心電図はAでした。

 

「場合によっては手術できない。延期するかも。まずは循環器内科にGO!」

 「えーっ」

 

急遽、外科から内科にワープ。心電図を診た循環ドクター、こっちはもう顔も名前も覚える余裕なしの某ドクターは言いました。「うん、これは境界域」「正常と異常の真ん中」「どう?自覚ある?」「階段上って息切れする?」

 ーーー「はい、お酒を飲んで駅の階段を上がると息切れします」

「それは普通だ!」

 

というわけで手術OKをいただきました。よかったです。ありがとうございます。なかなか落ち着いて入院もできません。10年ほど前、狭心症の疑いありでしばらく通院していたことなど思い出されます。わたしは健康だ丈夫だ長持ちだヘビーデューティだと思ってここまできましたが、実はずいぶん前からあちこちヤレがきてたのかもしれません。

 

その後、手術に備えて深呼吸の訓練をするという器具を買わされ、ナースさんと一緒に練習をしました。深く息を吐いた後、長く吸い込み続ける。そして6秒止める。けっこうきつくてクラクラする。

「ああ・・・これピヨるんですけど」

「はい皆さん最初は星を2〜3個出されますけど、すぐ慣れますよ」

 今日から自宅で訓練です。ほかにもいろいろ整えなければなりません。

 

本日のサトちん先生の見立て。

膵体癌たぶんステージ2b。残念だが先日のEUSの組織検査では、悪性〜良性の5段階評価で最も悪性と出た。膵体尾と脾臓、周辺リンパ節の切除手術をする。根治の可能性があるのは手術しかない。開けてみて膵頭部までがんが広がっていたら膵臓全摘出。この場合は一生インシュリン注射。さらに手術後に抗がん剤を半年やって、全身に潜んでいる可能性があるがん細胞の残り全部を叩く。しかし、手術できても再発率が高く予後がきわめて悪い癌である。わたしの今の段階での5年後生存率は約35%ほど(ちょっとサービストーク)。でもこの段階で見つかったこと、そして手術が可能なのは非常にラッキー。