すべての瞬間を大切にするわ

と、ルイーズは言った。(映画「メッセージ」の一場面から)

術後はじめてのCT検査

7月31日火曜日

抗がん剤TS-1の、2.5回目の服用終了とともに約1ヶ月ぶりの外来診察。退院後はじめて造影CTで検査。修行を積んでもやっぱりわたしはチキンハート。1週間ほど前からそわそわ落ち着きなく緊張していました。不安に襲われるたび深呼吸で落ち着かせるんだけど、これ以上やると過呼吸ってくらいのドキドキ感がやばかった。修行が足りない。朝イチのCT撮影中、こころの中でずっと南無阿弥陀仏を唱えていました。

 

診察室へ。まずドクターの表情を必死で読もうと無駄なことをする。やっぱり無駄だった。最初に、TS-1の副作用の報告、退院後もずっと続いているシクシクちくちくの脇腹痛や内臓痛についての相談、その後、朝イチで撮影したCT画像を見せてもらって「とりあえず再発や転移がある様子はないね」とのお言葉をいただき、思わず先生を拝んでしまいました。はぁ。。。緊張解除。

「詳しい画像解析は放射線科でこれからやります。来週結果をお知らせします」「4ヶ月後、またCTで診ます」とのこと。その頃にはTS-1も終了している予定で、この先も何もないことをただ願うのみです。

血液検査もとりあえず合格ライン。白血球、だいぶ減ったけどまあまあがんばってる。貧血は改善なし。腫瘍マーカーもあいかわらず沈黙。初診時からずっと腫瘍マーカーが動かないわたしは不安が大きいのです。どうやらわたしはルイス式血液型が陰性らしいので、前回の外来時に今やっていただいているCA-19-9やCEAのほかにDupan2というマーカーを加えて欲しい(自分で調べたつたない知識で)とお願いしたところ、「実はそれも前からやってたけど、反応ないからやめたんです。CA-19-9とかに反応しない人でも、ある日突然、数値が動き出すこともあるからこっちは続けますね」と言われてしまいました。とりあえず今後もCTで診ていくしかないのね。

今回の画像でひとつ気になるのが、残された膵頭部にくっつくようにあった2センチ弱の白い影。「僕の所感では水、たぶん膵液が溜まっているだけ。こういう嚢胞は時々ありますね。がんではありませんから心配しないで」とドクター。と言われても、本来あるべきではないものなのは確か。来週、詳しい結果を教えてくださるとのことでした。

まずは今回の検査結果、悪くはなかった。欲張らず、このペースで生きていこう。修行(運動や食事や精神鍛錬など)を続けようと思います。

 

 

青江三奈とパバロッティ

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 前回のブログに青江三奈さんのことを少しだけ書きました。また聞きたいな、あのMy Way。ということでアルバム「青江三奈スタンダードを歌う」を、通しで聞いてみました。My Wayはもちろん、イエスタディワンスモアなど素晴らしい歌の宝石箱。青江三奈さんの声質は少しハスキーで、まるでブラックダイヤモンドの砂のよう。表現力は圧倒的で、絶妙のさじ加減で魂がこもってる。洗練された昭和ムードのアレンジも沁みまくりなのでした。日本には昔こんなに素晴らしいシンガーがいたのか。それで、がぜん青江さんに興味を持ち、wikipediaを見てみたらずいぶん前に亡くなられていて、なんと死因はすい臓がん・・・・えっ、もしかして呼ばれちゃった?

実は少し前にも似たようなことがありました。6月のある雨の日。田んぼで農作業中になぜか突然パバロッティを聞きたくなり。雨が強くなってきたので、作業小屋で雨宿りしながら車に積んでたBluetoothのスピーカーでトゥーランドットを聞きました。雨に煙る美しい田んぼの風景に響き渡るテノールはそれはそれは美しくて、今わたしはトスカーナにいるのかと錯覚したほど。パバロッティはもう引退されたよねーなどと気になってスマホで調べてみたら、既に亡き人であり、しかも死因はすい臓がんだったと。雨に煙る田んぼで呆然。

ほんとうに不思議。偶然は必然であり、シンクロニシティとか、内なる叡智とか、引き寄せとかいろいろ呼び方はあるようですが、そうか、こういうことなのかなと思います。では、わたしはここから何を読み取るべきなのか。または、読み取らなくてもいいのか。

青江三奈さんは、宣告を受けてからもステージを優先し治療を後回しにして歌い続けたそう。パバロッティは手術後舞台には立てなかったそう。またなんでわたしは、彼らの歌を聞いているのか。なんで今なのか。わからないまま、いまこの時、美しい歌声を聞くことができてラッキーだなぁと。

無理矢理にでも解釈すると、「こっちへおいで〜」と呼ばれているのではなく、「すい臓がんを忘れるなよ、なめんなよ、意識してちゃんと生きろよ、やることやれよ」などという無意識の声のアドバイスのような気もします。 歌っていうのは生き方のエッセンスだもの。

 

 

 

(内なる叡智についての考えメモ)

実はこの世のすべては、すでに、もはや、均質・均一に、わたしたちを取り囲んで遍在しており、わたしたちは日々そこから、そのとき必要なものを無意識に選び取って生きている。ただ、わたしたちはあらかじめ全部がそろっていることに気づかないで暮らしている。

ところがある瞬間、何かのきっかけで、特に崖っぷちにぶら下がったりすると、こころにひとつ「〇〇を意識するのだー!」という火が灯る。そうなると、以後は自分の脳みそ(こころ)がこの世のすべてから自動的に「 〇〇関連情報」を凄い勢いでソートして、その中で最も佳きものを選びだし、まるでビシッとポインタを当てるように、シンプル明快に目の前に示してくる。

場を読む、空気を読む、というのも本来はこの感覚なんじゃないかと思ったり。また八卦とは、これを当人の外側から第三者が観測する方法なんじゃないかとも思ったり。(※すごく個人の感想です)

なんでもあるこの世界、すべてがそろったこの世界で、潜在意識はただ1点に鋭く光をあてて「ここよ、ここよ、ほらこれでしょ!」って言っている。恐れず受け取りたい。明日は手術後はじめてのCT検査。恐れずに受診したい。

 

京都〜がん封じのお寺など

〇一人暮らしの母

木曜日、京都の実家へ。母の顔を見て、延々と母のおしゃべりを聞いて。実家で一人がんばってる母は、1秒たりとも止むことなく、何度も何度も同じ話を繰り返していました。先週は気温が39度だったけどエアコンで快適な話。生協で何を注文したか、今年の地蔵盆のために幾らお金を包んだかの話。そういう平和で平穏なお話ばかり。今年のお正月に会ったときから、わたしは15キロも痩せてしまっているけれど、母はそんなことにはまったく気がつかずに、生協のお米が1キロ幾らで5キロが幾らと話し続ける。それは、わたしが健康で元気に見えるから。よっしゃ。よっしゃ。やっぱり母には、病気のことは言えないこの先も。バレないためにも、母より長生きしなくちゃなと改めて気合いを入れる。

〇たとえ嵐がこようとも

夜は磔磔にライブを見に行きました。昔むかし、数え切れないほど通ったライブハウスの懐かしさに、遠い過去が押し寄せてくる。ここで今夜、高校時代の友、シンガーソングお坊さんが歌うと。高校時代に放課後の音楽室でギターを抱え、ふきのとうやオフコースなんかを歌っていた彼女は、大人になって仏門に入った後もずっと歌い続けてきたのでした。何十年ぶりかに聴いた友の歌は、10代の頃の儚い甘さをかすかに残しながらも、強くて深い凄みを持ったブルースを奏でるものに変わっていました。歌と仏さまを伴侶に彼女はここまで生きてきたんだろうな。少し前、偶然に青江三奈さんが歌う「My Way」を聴いて感動したけれど、歌がどれだけ人を生かすものなのかを改めて想像する。「たとえ嵐が来ようと、わたしには歌がある。孤独と愛の歌をわたしは歌おう」これは松崎しげるさんの「私の歌」。素晴らしい歌。帰り道、友の姿とともに、この2曲がずっと脳内パワープレイ。

〇深草の墓所

翌日は深草の市民霊園に立ち寄って、亡き父にご挨拶。自分のお墓を持たない慎ましき京都市民たちのための、無宗派の集合墓所です。わが家にはお寺に立派なお墓があるというのに、昨年、母はあえて父をここに納めました。あんなにおしゃべりな母なのに、なぜ市民墓地を選んだかは語らない。母には母の想いがあるのでしょう。JR稲荷駅から歩いてすぐ。お隣の伏見稲荷大社は世界中から訪れる観光客でもの凄い熱気と人ごみで異世界のよう。だけど、すぐ隣の霊園はひっそり静かで私以外は誰もいませんでした。京都市の南部を見下ろす丘の上、夏の光、夏の風、蝉の声、かんかん日照りに長いこと立って、汗だくになって父に病気の報告などをしてみたけれど、返事はありません。母と違って父は無口。

〇がん封じの社寺仏閣 

帰り際に、病気退散の神さまである五條天神社に。ビルの間の小さな無人の神社で蝉時雨に打たれてひっそり祈願。そして、そこからほど近い、薬師如来さまがいらっしゃる五条の因幡平等寺さんにお参りしました。京都で1000年、がん封じをしてきた由緒あるお寺です。まったく観光化されていませんが、千本通りの釘抜き地蔵さんと似た、人々の信仰の思いの深さを感じるたたずまい。この半年、わたしが出会ったすい臓がん患者さんたちのぶんも、手を合わせてまいりました。こころから手をあわせました。どうぞ御利益がありますように。お守りを買ったら、ご本尊の前に一度お供えして鈴をならしてから渡してくださった。有り難いことですよ。

ちびっこエキスの注入

今日からちびっこたちは全国的に夏休みらしいです。朝、ラジオ体操のためにいつもの公園へ行くと、ちびっこたちが親御さんと一緒に、うじゃうじゃワイワイきゃあきゃあと沢山集まってきていました。いつもはジジ・ババ・病気治し系・犬散歩の人しかいない朝の公園は、今日から2週間、ちびっこ&若い親御さんたちとの共同ラジオ体操会場になる模様です。

いつもはダラダラちんたらと適当に踊っている(踊ってはいないが)我々シニア&病人チームだけれど、今日はみなさん妙な気合いを感じるキビキビとした動きで体操に取り組んでいました。ちびっこたちの手前、ダラダラしんどうそうに動く姿は見せられませんね。

わたしも常々、真心を込めて全力でラジオ体操することを意識していますが、最近は抗がん剤の副作用もあって体が重く動きにもキレがなく、、、だったんだけど、ここはラジ体先輩として子どもたちに見栄を張りたい。気合いだ。

 

実は時々、日中も公園に来て日陰に座っています。ピクニックみたいにおしゃれに公園ランチするママ&キッズグループとかを、じっと待つ。わたしは子どもたちを狙っている。子どもたちが遊び始めたら、じわっと近くのベンチに移動する。そしてわたしは怪しまれぬようにスマホをいじる振りなどしながら空気を介して子どもエキス、子どもエナジーを吸引するのです。うん。元気出る!ような気がする。

それがラジオ体操ともなれば、朝の太陽と清涼な空気と大勢の子どもエキスで高濃度にエネルギー充填。最高です。ありがとう!ちびっこたち。夏休み中、毎日ラジオ体操に来てね!そして一緒に健康になろうね。

 

 

 

 

 

 

資産、遺産、試算

いままで老後の備えは国民年金だけというフリーランス稼業で生きてきたから、上乗せの安心感のために個人年金タイプの保険に加入しておりました。こつこつ自力で積み立てていく感じで、個人年金の給付開始はいまからちょうど10年後からなのですが、正直、もう死んじゃってるかもしれない。(もちろん生きてはいたいけど)

1年先のことすらわからぬままに、この先もそれなりの掛け金を払い続けるのはナンセンスではないか?と思い、先日、保険やさんに解約の相談に行きました。

「実は、予後があんまし明るくないタイプのがんになっちゃいました。仕事もやめました。この先、高額な自費治療もやりたいと思っています。だから将来の備えよりも、今、現実的にお金を大事にしたいんです。」と伝えました。すると若きファイナンシャルプランナーさん、一瞬の沈黙の後、「ここで解約すると今までの掛け金よりも払い戻し金のほうが少なくなって損します!おすすめしません!」だって。さらに「お客さま!お亡くなりになった後、ご遺族にとって銀行口座のお手続きは面倒なものです。そこで、すぐにお金を遺族にお渡しできる便利な死亡保険があります。そちらへのご加入をおすすめします!」だって。真顔で。ちょっとお待ちくださいねーというので、ちょっと待っていたら、死亡保険の計画書まで出してきた。「これで遺産相続がスムーズになりますよ!」だって。パンフレットの参考例がまた凄かった。遺産の単位が億の事例がいっぱい。まじかよ。どこの資産家だよ。もはやシュールでブラックな英国のコントに出演している気分になってしまいました。笑えないっす。

結局、解約もできず「えっとあの、自宅で考えてきます・・・」と帰ってきました。気弱なわたし。でも考えない。そもそも子どもはいませんし、親族もほとんど絶えている家系ですから、わずかばかりのお金を一体誰に残すというのか。残せるほどのお金があれば、治療と生活に使いたいですね。ファイナンシャルプランナーさんのお仕事って大変だなと思いました。他で、いい契約が取れるといいですな。

  

がん生活は、いろんなお茶を嗜む

(2018年12月10日追記在り)

 

お酒、たばこ、コーヒーなどの嗜好品が大好きで、毎日大量に摂取しておりました。今年の1月までは。

がんが発覚して、全部やめたのですが今でも恋しいです。狂おしいです。恋人たちと別れてぽっかり空いたその穴を、今はお茶で埋めているのです。本やネットで調べて、がんに良いとか免疫アップに良いとかいうお茶を買い込み、のべつまくなしに飲んでみる毎日です。

せっかくなのでがん患者目線から、各お茶のレビューをしてみます。がんに効いてるかどうかの実感は今のところよくわかりませんが、原則としてどのお茶も気のいい奴で、きっときっと健康に役立ってくれていると思います。

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左上から ※すべて個人の感想です

(1)モリンガ茶

インド原産の木の葉っぱのお茶で、患者的には抗炎症作用や免疫アップ作用、ストレス低減などに期待ができます。ビタミンやミネラルも豊富。ちょっとクセがある味で個人的にはやや飲みにくい。★★★☆☆

(2)ルイボス茶

南アフリカ原産の低木のお茶で、患者的には優れた抗酸化作用が喜ばしい。活性酸素を除去するSODがとにかく豊富。あとタマネギやニンニクと同じ、ケルセチンを含むのが素晴らしい。クセがなく麦茶感覚で飲める。濃い目に淹れて飲むのが良いと思われます。★★★★☆

(3)柿の葉茶

カリウムが豊富なので、ナトリウム(塩分)調節によいと思われます。ダイエットや高血圧に良いとされますが、わたしはこれ以上痩せたくないし低血圧でもあるから、最近はあんまり飲まなくなってしまいました。味はクセがなく香ばしく、美味しい部類だと思います。★★☆☆☆

(4)エキナセア

個人的には本命のお茶。強力な免疫アップ作用はもとより、NK細胞を30%増加させるらしい←この数値はお茶じゃなくてサプリメントだろうな。で、本命の理由。うちの猫さん(写真右上)がエビデンス。猫さんは、去年肉球に大きな癌ができて腕ごと切断したのですけど、ドクターから「肺に再発する可能性が高い」と言われておりました。今年の春先から毎日ひどく咳き込むようになって、ああいよいよかな・・・と。病院が大嫌いなので、ダメ元でとりあえずAmazonで買ったペット用のエキナセアサプリをえさに混ぜたら、なんと速効で咳をしなくなり、元気いっぱいになりました。わずか数日のできごとでした。何ヶ月も、あんなにつらそうにゲホゲホ咳き込んでいたのに。もうエキナセアの効果としか考えられない。動物にプラシーボはない。いつもご飯をもりもり食って、文句も言わず、だらだらと幸せに暮らしている猫さんはわたしの師匠です。だからわたしもエキナセア茶で猫さんのようになりたいのです。鳥取県産ってのもいいわね。味はもろにハーブティー。甘みのないカモミール風。★★★★★

(5)びわ

びわの葉っぱは、患者たちの間で不動の人気です。わたしもがん発覚後、おたおたしながら最初にこのお茶を選択しました。抗酸化作用があるそうで、健康維持には良いお茶だと思います。アミグダリンという訴求成分には賛否あるようです。わりと飲みやすいので麦茶感覚で。鹿児島県産。★★★☆☆

(6)タヒボ茶

これもがん患者さんに大人気のお茶で、期待してしまうのです。南米アマゾン流域は薬用植物の宝庫といいます。古代インカ帝国より受け継がれた恵みの木、というコピーも良い。わたし好みの背景。抗がん作用があるNFDという成分を含む。マルチ商法の高額なタヒボ茶もあるけど、これは自然食品屋さんで売ってる比較的安価なもの。濃厚ポリフェノール系のお茶では比較的飲みやすい。麦茶感覚でいける。続けると、いいことあるかもしれない。★★★★☆

(7)黒炒り玄米茶

からだを温める効果が高いといわれる。コーヒーの代わりになるというので飲んでいるけど、色だけコーヒーな感じでかえって寂しくなる。でもからだには良いはず。玄米さんには、何の疑いもない。婦人科系の病気によさげ。クセがなくて飲みやすい。写真のは黒豆も入ってる。黒豆茶ってこれまた美味しいのよね。★★★☆☆

(8)ゴボウ茶

ゴボウそのものが味も効能も英雄的な食材なので、お茶も優れて佳きものであることに間違いはない、と思っています。アルクチゲニンという成分に制がん、抗がん作用があるといわれていて、ゴボウを食べまくってがんを治した人もいらっしゃるようです。昨日のブログに書いた温熱療法においてはがん細胞が熱に耐性を持ってしまうのを防ぐ効果があるらしい。もともと大好きな食材なので、お茶も当然美味しくいただけます。ゴボウの香りにこころやすらぐわぁ。★★★★☆

 他にもいろんな健康茶を飲んでいますが、だんだん定番のお茶が自ずと決まってくる。結局は自分が好きだと思えるもの、続けたいと思えるものを信じて、愛して、楽しんで、ずっと飲み続けるのが一番良いとわたしは思っています。自然の恵みに感謝。

 (追記)

その後、お茶ラインナップに追加あり。

 

(9)アールグレイ

癌を育てる血管新生を抑制する効果が高いお茶。と、ウィリアム・リーさん(Angiogenesis Foundationの設立者で、血管新生を専門に研究している方らしいです)がTED「癌が消滅する食し方」で語られている。効果は、ジャスミン茶や煎茶をしのぐ。アールグレイは紅茶にベルガモットを入れたもので、昔は夏にアイスティーでよく飲んでいた。ベルガモットは柑橘類、香りの成分が効果を出すのかな?なんて思った。レモンの香り成分リモネンも抗がん効果があるというし。柑橘類はほんとうに気のいいやつらだね。TEDによると、アールグレイよりも「ジャスミン茶+煎茶ブレンド」がさらにいい成績でした。やってみたら味も香りもよく、気に入りました。若干めんどくさいけど。ペットボトルのジャスミン茶と緑茶を混ぜて飲んでもいいのか。美味しいです。香りが楽しめるお茶は、「がんに!がんにいいのよぉ!!」という必死感がなくて、優雅なリラックス気分になれるのがいいよね。

https://www.ted.com/talks/william_li?language=ja

★★★★★

 

(10)シナモンティー

がんに栄養を送る血管を新生させてはいけない。でも、全身の、ヒト本来の毛細血管は酸素や栄養を全身に送る大事な存在。がん患者は血流がいのち。冷えや運動不足は、血流を滞らせる。毛細血管をタフにするにはシナモンがよいらしい。糖尿によい、抗酸化作用も素晴らしい、シナモンはがん患者の味方だと思って、S&Bハウス食品の瓶入りを料理やお茶にバカバカかけて利用してきましたが、10.6グラム以上は肝臓に悪影響と知り、しょんぼりする今日このごろ。ハチミツ+シナモンを紅茶に入れてよく飲んでいました。いまはやめてルイボス茶メイン。

http://www.nhk.or.jp/radiosp/magazine/detail/r-asa20181102.html

★★★☆☆

 

(11)チャーガ

カバノアナタケっていうサルノコシカケの仲間のきのこ茶で、きのこる的には全力で仲良くしたいお茶だけど高額T_T深川不動尊の参道の八百屋さんで試飲させてくれます。高額なのでお一人さま一杯限り。健康茶ではたいへん美味しい部類だと思います。もらったチラシには、米国での臨床試験で「癌の発生をふせぐ」「腫瘍を直接マークする」「化学療法との相乗効果」「腫瘍転移を防ぐ」効果が証明されたと書いてある。ロシアやポーランドなどでは手術不能な肺がん、胃がん、皮膚がん、直腸がんなどの治療薬になっている、とかも。凄いなこのチラシ。すがすがしいほどの薬事法違反。この情報に惚れ込めるなら、たとえ高額でも飲み続けると、不安なこころが少しでもやすらぐのではと思いました。わたしも飲みたいわ!でも高いわ!!

★★★★

がん生活は、夏も温めまくる

毎日くっそ暑いのに、エアコンもつけずにいるのは冷えが怖いから。体温を測ると36.8度。軽く茹でられている雰囲気があり、脳みそは半熟で精神にとろみを感じます。が、低体温よりはよいです。

今もメリヤス生地(今の人はメリヤスってわかるのかなー)の腹巻きを着用し、足首にもウォーマーをつけているのだけど、汗で肌がふやけたりかぶれたりして、あちこち痒いのでほどほどにしよう。

体温が1度上がると免疫力が5倍になるとかいいます。43度でがん細胞が消えるとかも有名です。体温を上げる温熱療法にもいろいろあって、自宅から便利な場所にハイパーサーミアをやってくださるクリニックや、「がんになって、止めたこと、やったこと」という本に登場する全身温熱療法のクリニックもありますが、いつかお世話になるのかもしれないけれど、今のわたしは地道に経済的にHSP入浴というのを続けています。市販の入浴剤は着色料などの添加物が入っているので使わず、でも安らぎの演出も超大事だから、ホホバオイルにフランキンセンス精油(消化器系のがんに良いとされているらしい)を数滴加えたものを、お湯に入れ気分を出しております。

www.youko-itoh-hsp.com

 

それから、6月の伊豆での療養プログラムで同室だった、熊本のすい臓がん先輩が全力でプッシュしてくださる酵素風呂。徒歩圏内に1店舗あったのでとってもラッキー。体験入浴をしてみると、体も気分も軽くなった気がして、うむ苦しうない。佳きかな佳きかな。ヒノキのおがくずを使ったタイプで、本当は米ぬかの酵素がいいなぁと思いつつ。ヒノキでも十分に温熱効果が得られます。しばらく週1〜2回通ってみます。熊本の先輩は毎日通っているそうです。

先輩はすい頭部ステージ2aのがんだった。大手術の後2年間を再発なしでがんばっていらっしゃった。もしかしたらこのまま治癒を目指せる!と希望を持った矢先に熊本大震災。ご自宅が倒壊し、避難所生活となり、食べ物なんて無農薬野菜がどうたら添加物こうたら以前に、おにぎり1個をもらうのに何時間も並ぶ過酷な毎日だったと。

「それでね、震災のストレスから再発してしまったと思ってる」。先輩は肝臓に転移もあり、今月頭の検査ではとうとう胃にも転移が見つかり。つらいことです。

いろんな代替療法を取り入れていらっしゃる中で、先輩が一番好きなのは「酵素風呂」。元気出る、がんばれる、普通の生活が送れるからだそうです。ハイパーサーミアも続けていらっしゃるそうですが、こちらは実感として「うーん、ようわからんのよー」だそう。電話でのお声は元気。朝のお散歩も続けていらっしゃる。通院も、酵素風呂通いも自力で。

体内深部の体温を毎日上げ続けるのはHSP入浴とは異なることや、経済的に毎日はしんどいので、わたしはぼちぼち酵素風呂を継続するつもりです。腹巻きもぼちぼちで。目標は平熱37度OVERです。