すべての瞬間を大切にするわ

と、ルイーズは言った。(映画「メッセージ」の一場面から)

あなたの部屋の片隅にある壺

がん治療の底上げにヨガはいいんじゃないかと思いまして、近所の個人スタジオに通うつもりが、レッスン初日に軽〜くからだを動かしただけで腹痛におそわれ脂汗を流して悶絶してしまった。まだ手術から1ヶ月。

 ヨガ先生、たぶんビビったのだろう。2回目のレッスンは座学となってしまいました。先生はカウンセリングもやる方で、「じゃあ今日は心理テストをしてみましょう」

 もろもろ質問があって、森とか野原とかで動物に出会って、最終的には家の中がどうなっているかなど。最後の質問は「あなたの部屋の隅に壺があります。大きさは?中は?」

わたしは備前焼の大きな大きな甕を想像しました。高さは1メートル以上。大きい方が見応えがあるもんね。中は水がつるつるに入ってる。表面張力で膨らんでる。

先生の解説によると、壺の大きさ=その人の器の大きさを象徴するそうです。一般的には、手で持てる大きさの人が多いとか。わたしの壺はかなりデカいらしく、やだーあたしったら大人物。そして水の量=ストレスだそうで、もーあたしったら限界ギリギリやん。

「ではストレスをどうするか。3つの解決方法があります」と先生。

 

(1)壺に入るものを減らす。つまりストレスのもとを減らす、ストレスになるようなことをしない。→どっちみちわたしの場合はもう入らない。

(2)壺に穴をつくる。ストレスを上手に逃がす。歌う、踊る、歩く、何でもいい簡単にできることから。→これならできるかも。でも水が多すぎてなかなか減りそうもない・・・

(3)壺そのものを大きくする。ストレスなんて平気に飲み込める大きさへと人間力を高める。→わたしにはもう、粘土をこねて壺を焼く時間がなさそうです。

 ヨガ先生との対話はなるほどねと思える気づきやヒントがあります。実践方法も含めてのアドバイスをいただき、勉強になりました。はやく頭だけでなく、体を使ってヨガの世界に入門していきたいです。体力や元気を取り戻し、化学療法に負けない心身を手に入れたいのです。

帰る前に、ヨガ先生にわたしが考えた4番目のストレス解決方法をお伝えしたら苦笑されました。

 

(4)壺をたたき割る

 

もしも今わたしが10代ならこれもありだと思うんだけど。

Walls Come Tumbling Down

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